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1983年10月、ビルマ(ミャンマー)のラングーン(ヤンゴン)で何者かが韓国のチョンドファン大統領の暗殺を企て、爆薬を仕掛け21人の死者を出した事件が発生し、マスコミは一斉に北朝鮮特殊部隊員の犯行であり、北朝鮮の謀略と報じ朝鮮総連は直ぐに、マスコミ各社に「事実無根」と抗議しました。
犯人と北朝鮮特殊工作員がビルマ政府に逮捕され、ビルマ政府が強硬な抗議声明と国交断絶で北朝鮮を非難しました。1987年11月には、北朝鮮の特殊工作員による大韓航空機爆破事件が起こり、北朝鮮の犯行だと報じたマスコミに韓国の謀略だと抗議、反発しています。このときも犯人である金賢姫が逮捕され自白しているのに認めません。
1980年代になって北朝鮮の日本人拉致問題が日本のマスコミに取り上げられると、悪質な北朝鮮中傷誹謗記事だとマスコミ各社に抗議を繰り返していたのです。もっとも馬鹿らしい嘘は、日本人だけでなく在日朝鮮人の同胞の怒りまでかっています。
それは、1997年2月の朝鮮労働党書記・ファンジャンヨプの韓国亡命騒ぎの時の抗議声明です。日本を訪問していたファンジャンヨプ書記が帰国のため東京から北京に渡ったとき、その亡命報道が北京から伝えられました。
すると、朝鮮総連は副議長が記者会見を開き、亡命報道をしたマスコミ各社を北朝鮮誹謗中傷謀略だと非難し、「北京の北朝鮮大使館と連絡を取ったが、ファン書記は列車でピョンヤンに向かっている途中である」と発表したのです。
しかし、その数時間後、ファン書記は北京の韓国大使館に亡命を求め、逃げ込んだことが明らかになったのです。朝鮮総連の同胞からでさえ、「嘘をつくにしても、もっとましな嘘を考え出せないのか」との諦めとも絶望とも取れる声があがったといいます。
事実が報道され、それが朝鮮総連や北朝鮮に不利な場合、前後の見境もなく「謀略報道」だとの抗議を繰り返す、そのような体質は正気の沙汰とは思えません(笑)
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