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  星々の生涯  仲條拓躬2025/08/12(火) 18:21 
  ボーア戦争が日英同盟の伏線  仲條拓躬2025/08/12(火) 18:19 
  太陽はどうして輝いているのか  仲條拓躬2025/08/12(火) 18:18 
  外交の天才ビスマルク  仲條拓躬2025/08/12(火) 18:16 
  銀河系の外に広がる宇宙  仲條拓躬2025/08/12(火) 18:14 
  核施設や核物質について  仲條拓躬2025/08/07(木) 08:26 
  胃がんの最大の危険因子  仲條拓躬2025/08/07(木) 08:25 
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  呼吸の不思議  仲條拓躬2025/08/05(火) 15:22 
  平和運動とは  仲條拓躬2025/08/05(火) 15:15 






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星々の生涯
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/12(火) 18:21
No. 7943
 
 
主系列段階を終えると、星は急速にその一生の終わりに向かって突き進みます。太陽の約8倍より軽い星は、赤色巨星という低温で表面が膨張した星となり、外層の一部を放出します。その放出した外層は中心星からの放射に照らされて惑星状星雲という実に美しいガス状の天体となるといいます。ハッブル宇宙望遠鏡で撮られた画像を掲載されています。

やがてこの惑星状星雲のガスも霧散し、中心には白色矮星という、質量が太陽程度ですが大きさが地球ほどしかない、密度の高い星が残されます。不思議なことにこの星は、他の恒星のように自分の重さを支えるためにエネルギーを出し続ける必要がないのです。

その秘密は、電子の縮退圧という量子力学的なものです。エネルギー生成を必要としないので、白色矮星になってしまえばあとは単に星が冷却するとともに暗くなっていき、ひっそりと、存在し続けることになるのです。

太陽の約8倍より重い星は、中心部において水素からヘリウム、さらには炭素、酸素、ケイ素といった重い原子核の核融合が進行し、やがて核融合で生まれた鉄を成分とする中心コアができます。

鉄は、それを知らぬ人はいないほど我々にとってごく身近な元素でありますが、実は100種類以上存在するあまたの元素の中でも特別な存在であることはあまり知られていないのです。鉄の原子核は最も強く結合した安定な原子核です。

一般にエネルギーの高い状態は物理的に不安定で、より安定でエネルギーの低い状態に移ると同時に余分なエネルギーを外界に捨てます。鉄より軽い元素は合体(核融合)してより重い原子核になることでエネルギーを出します。

一方で、鉄より重いウランやプルトニウムは、原子力発電所で起きているように、より軽い元素に分裂(核分裂)をすることでエネルギーを出します。そして、鉄より安定な元素が存在しないため、鉄はもはや原子核反応でエネルギーを取り出す事ができない燃えかすです。

間もなく最期を迎える大質量星の中心にできた鉄コアは、燃え尽きた真っ白な灰になります。だが、自然界にはさらに効率の高いエネルギー発生メカニズムがあります。重力エネルギーです。核反応で取り出せるエネルギーは、核反応を起こす物質の静止質量エネルギーの1パーセントに満たないです。

しかし重力エネルギーは、ブラックホールになるほど高密度になるまで物質が落ち込んだ場合は、静止質量エネルギーに匹敵するエネルギーを生み出すことが可能です。燃え尽きたかに思われた大質量星は、このエネルギーを使って超新星と呼ばれる華々しい爆発でその最期を飾ることになるのです。

鉄コアが太陽質量程度にまで成長すると、重力に対して支えきれなくなり、やがて潰れてしまいます。太陽質量の場合、半径3キロメートル以下のサイズにまで潰れてしまうとブラックホールになるわけですが、多くの場合はその一歩手前、半径約10キロメートルで重力崩壊が止まり、中性子星と呼ばれる星が誕生するのです。

この星が重力に対して持ちこたえられる密度は、1立方センチメートルに1兆キログラムという超高密度にあります。この密度は実は、陽子や中性子で構成される原子核の中の密度に近いのです。このような状態では、原子核の中で働いている核力によって、中性子星はその強大な重力に逆らって存在できるのです。

いわば中性子星は、一つの巨大な原子核と言ってよいでしょう。なお中性子星内部では、陽子と電子が合体して中性子になった方がエネルギー的に安定します。そのため陽子や電子はほとんどなく、中性子が主成分となっています。中性子星と呼ばれる所以でしょう。

さて鉄コアが潰れて中性子星になると、巨大な重力エネルギーが解放されます。どれくらい巨大かというと、例えば太陽がその一生(100億年)のうちに放射するエネルギーの300倍と言えば実感が湧くだろうか? この巨大なエネルギーを使って、中心部を除く外側の物質を吹き飛ばしてしまうのです。これが超新星爆発です。

といっても、爆発の運動エネルギーに転化するのは重力エネルギーのわずか1パーセント程度に過ぎません。それでも、太陽質量の10倍もの物質が秒速数千キロメートルで吹き飛んでいくのです。そして中心には中性子星が残されます。

その質量は太陽の1〜2倍といったところです。この中性子星は1兆ガウスを超える強力な磁場を持ち、1秒間に数十回も回転します。それによって生じる周期的なパルスが電波やX線で観測されていて、パルサーと呼ばれています。

ただし原子核力で支えることができる星の総質量には上限があり、中心に残った星が太陽のおよそ2〜3倍を超える場合は、さらに潰れてブラックホールになると考えられています。元の星の質量で言えば、太陽の数十倍を超えるような超大質量星が、ブラックホールの生成源と考えられているのです。

超新星爆発で吹き飛んだ物質は放射性物質を含み、それが原子核崩壊を起こして熱を出すことで輝き、超新星として観測されます。その明るさは太陽の100億倍という、一つの銀河に匹敵するものであり、それが1ヵ月以上続くのです。

それでも、この光として放出されるエネルギーは爆発エネルギーの1パーセント、重力エネルギーのわずか1万分の1に過ぎません。そしてこの吹き飛んだ物質は、新たに核融合で生成された炭素や酸素、鉄などの重元素を豊富に含んでいます。これがやがて星間ガスに溶け込んで、次の世代の星に取り込まれ、やがては地球型惑星や我々の体の原料となるのです。

 





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ボーア戦争が日英同盟の伏線
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/12(火) 18:19
No. 7942
 
 
1899年、 南アフリカでボーア戦争が起こります。ネーデルラントから入植したボーア人は、大英帝国にケープ植民地を奪われ、北の奥地に移動して、トランスヴァール共和国とオレンジ自由国をつくったのでした。

そこで金鉱やダイヤモンド鉱山が発見されたのですが、それをまた大英帝国が奪いにかかったことから、ボーア戦争が勃発しました。この戦争に大英帝国のインド洋における兵力がほとんど投入され、50万人という大軍が南アフリカにくぎ付けにされます。

ボーア人は恨み骨髄で徹底抗戦します。そのために大英帝国は、兵力をアジアに展開する余裕がなくなります。これが日英同盟に結びつきます。ところで大英帝国は南アフリカで1879年、黒人国家のズールー王国とも戦っています。

この戦争にはナポレオン3世の息子、ナポレオン4世が、英兵として従軍し、戦死しています。ナポレオン4世は、もう皇帝の時代じゃないとわかっていて、担がれるのは嫌だと思っていたのではないでしょうか。死んでも構わないという気持ちで志願したのではないかといわれたりしています。ナポレオン2世と4世の生涯は、気の毒に感じます。

徳川幕府は朝鮮とは国交を結んでいました。なので、明治維新の後、明治政府は対馬藩を介して、「日本には新しい政府ができたので。王政復古して天皇が主権者になった」という手紙を送ります。しかし、朝鮮は受け取りを拒否しました。

なぜなら天皇の「皇」という字は皇帝の「皇」です。「こんな漢字は中国以外、使ったらまずい」と考えたからです。 冊封体制、朱子学の発想です。一方、明治政府は、ネーションステートに乗り遅れたのを挽回するため必死です。

「日本国民」という意識を人々の内面に生み出し、ナショナリズムを鼓舞したい。そのために天皇を中心に据えた神話を称揚します。ヤマトタケルや神功皇后などの神話です。神功皇后の神話には、朝鮮半島を討伐した話が出てきます。

そうすると、ネーションステートという文脈を理解しない人たちから、「神功皇后が討伐した朝鮮半島は、また征伐してしまえ」という話が出てくる。征韓論で勢いづきます。神話を必要以上に持ち上げたことが、のちの不幸のきっかけになります。

ナショナリズムは使い方を誤ると大変です。征韓論は、1894年の朝鮮出兵につながり、 これが日清戦争に発展します。日本は勝利しますが、ロシア、フランス、ドイツから三国干渉を受けて、遼東半島をしぶしぶ清に返します。

一方、この戦争で「日本は結構使える」と考えた大英帝国が、日英同盟を持ち掛けるわけです。清では、西太后が権力を握り、明治維新のような革命が起きませんでした。だから、 中国は後れをとります。その清で1899年、秘密結社の義和団が蜂起します。

スローガンの「扶清滅洋」は、「清を助けて外国を滅ぼす」ですから、日本の尊王攘夷そのものです。西太后は愚かにも、この動きに乗っかります。日本の「尊皇攘夷」は、旗として掲げながらも、「こんなものは建前で、本当にやったらえらいことになる」と、大久保利通や伊藤博文はわかっていました。 だから、明治維新は無事に済んだのだと思います。

薩長も明治政府も、本音では、王政復古でも尊皇攘夷でもなく、阿部正弘の「開国・富国強兵」という理念が正しいという認識を共有していたことが、 明治維新の一番大きな成功要因です。開国して、世界に学ぶ謙虚さを、明治の日本は持っていました。

1871年に出発した岩倉使節団はその象徴です。明治政府が成立してまだ3年、国家の形も出来上がっていないのに、新政府首脳の約半数が2年も日本を離れて、徹底的に海外に学んだのです。

 





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太陽はどうして輝いているのか
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/12(火) 18:18
No. 7941
 
 
銀河の中の星間空間ではなく、銀河系の外、つまり宇宙に散らばる銀河と銀河の間の空間はどうなっているのだろうか。これを銀河間空間と呼んでいます。可視光で見てもなにも見えないし、星間空間よりさらに空っぽという印象を持つ人が多いでしょう。確かに、銀河内の星間空間よりさらに密度が低いというのは正しいです。

だが、宇宙において、銀河間ガスとして存在する物質の量が、銀河の中に存在するものに比べてずっと少ないというのは全くの間違いでしょう。現在の宇宙に存在するべき全バリオン物質の平均密度は、ざっと10立方メートルあたりに水素原子が2個程度といったところです。

典型的な銀河内の星間ガスの密度に比べてさらに1000万倍も薄いことになります。このバリオン密度はどうやって見積もったのだろうか? 直接観測することは実は難しくて、まだできていないといいます。だが、ビッグバン元素合成や宇宙マイクロ波背景放射の精密観測によって、宇宙初期にどのような粒子反応が起きてきたかはよくわかっています。

そこから高い確実性を持って、現在のバリオン密度をはじき出すことができるといいます。一方、銀河の中に存在する星やガスの質量から、銀河の中に取り込まれた物質量を見積もることができます。

すると、銀河の中の星や星間ガスは、宇宙に存在するべき全バリオンのざっと10分の1程度にしかならないのです。では、残りの30パーセントのバリオン物質は今、どこにあるのか。それは銀河間に漂う希薄で高温のガスとして存在すると考えられています。

宇宙の膨張で温度が低下するのだから、銀河間ガスは非常な低温になっているのではないかと思われるかもしれません。だが、重力によって宇宙大規模構造の形成が進み、重力エネルギーがガスに与えられるため、典型的な銀河間ガスの温度は現在1000万度にもなっていると予想されています。

初代の星や銀河の形成に始まって、現在のように様々な銀河が存在するようになるまで、銀河の形成と進化の歴史について説明をしたいのですが、その前に銀河を構成する最も代表的な成分である恒星について簡単に説明しておかなければならないでしょう。

正確には恒星と呼ぶべきですが、以下では単に星と呼ぶことにします。星間ガスが収縮して、やがて中心部で核融合反応が始まるのが恒星誕生の瞬間でした。最初の核融合反応は水素をヘリウムに燃やすもので、これにより安定に輝いている星を主系列星と言恒星は一生のほとんどをこの状態で過ごします。 太陽なら約100億年です。

ちなみに、太陽がどうしてこのような長期間にわたり安定して輝くことができるのかというのは長年の謎でした。そのエネルギー源が核融合であると判明したのは20世紀に入って原子核物理学が発展したからです。

それ以前に人類が考えつくエネルギー源といえば、モノが普通に燃える、つまり化学的な燃焼反応か、あるいは重力エネルギーぐらいしかなかったのです。だが化学的燃焼反応で今の明るさを維持できるのはわずかに2万年程度、重力エネルギーでもせいぜい数千万年になってしまう。

地質学的に太陽が少なくとも数十億年以上の年齢を持っていることは明らかだったから、これは大変な難問だったのです。人類文明発祥以来、いや生命発生以来の長きにわたりお世話になっている最大のエネルギー源を人類が理解したのは、たかだか100年前ということになるのです。

 





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外交の天才ビスマルク
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/12(火) 18:16
No. 7940
 
 
フランスの第2帝政が崩壊すると、新生ドイツ帝国が樹立されます。初代皇帝となったヴィルヘルム1世はヴェルサイユ宮殿で戴冠式をします。この場所を選んだのは、かつてベルリンをナポレオンに占領され、プロイセンの領土が半減した仕返しです。

これがまた第1次世界大戦後にひっくり返るわけです。 怨念は怖いです。ビスマルクは大変賢い人で、この戦争でフランスがドイツを恨んでいるということを十分認識していたので、フランスを孤立させようと考えます。

まず、1873年にオーストリア、ロシアと三帝同盟を結びます。そして、オーストリア、 イタリアと三国同盟を結びます。オーストリアとイタリアは、ヴェネツィアとロンバルディアを巡って争っていた仇敵です。

それでも、ビスマルクの口車に乗ると同盟を結んでしまうのです。ビスマルクは外交の天才です。こうしてビスマルクは、ロシアとオーストリア、イタリアと上手に同盟を結んでフランスを孤立させることに成功しました。

ビスマルクは外交の天才でしたが、大変わがままな人でした。自分が提案したことに対して、皇帝が決断を渋ると、田舎の領地に帰ってしまいます。皇帝が折れるまで2ヵ月でも3ヵ月でも引きこもっています。ひどい部下です。

ヴィルヘルム1世は名言を残しています。「ビスマルクの下で皇帝であることは困難である」でも、誰よりもすごいのは、こんなわがままな部下でありながら、その能力を認めてずっと使い続けたヴィルヘルム1世です。 ドイツ帝国の幸運です。

ヴィルヘルム1世が没すると、 子どものフリードリヒ3世も即位してすぐ死去します。そこでヴィルヘルム1世の孫のヴィルヘルム2世が即位しますが、このころからプロイセンはおかしくなります。

ヴィルヘルム1世は「ビスマルクを大事にしないといけない」と遺言を残していましたが、 ヴィルヘルム2世は我慢しきれず、即位から2年後の1890年にビスマルクをクビにします。ヴィルヘルム2世には高度な外交が理解できませんでした。 ビスマルクはロシアの南下政策を牽制しながらも、 同盟や条約を結ぶことでなだめていました。

そんなロシアとの関係を、ヴィルヘルム2世は、 直情的に断ち切ってしまいます。心配になったロシアは1894年、フランスと同盟を結びます。露仏同盟です。今度はプロイセンが、ロシアとフランスに挟まれ、「サンドイッチの具」になってしまったのです。

 





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銀河系の外に広がる宇宙
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/12(火) 18:14
No. 7939
 
 
人類が、我々の住む銀河系の外側にも同じような銀河が多数あることを認識し、しかもそれらが宇宙膨張によって遠ざかっていることを知ったのは1920年代のことだから、まだ100年も経っていないことになります。

銀河系を出てその外の宇宙を観測した時に見えるのは、広大な宇宙空間に浮かぶ無数の銀河です。望遠鏡で夜空を観測すると、望遠鏡の角分解能では分解できずに「点」にしか見えない天体と、ぼうっと広がった天体に分かれます。

前者のほとんどは、銀河系の中に浮かぶ恒星です。ごくたまに、星のように点状でありますが実は宇宙論的な遠方にあるクェーサーという天体が混じっているのです。そして後者は、星団や惑星状星雲などの銀河系内の天体もありますが、そのほとんどは銀河系の外にある遠くの銀河です。

これから、人類の認識する宇宙がどのように銀河系の外に広がっていったかを見ていきますが、その前に「そもそも銀河とはどのようなものだろうか?」という事がとても気になります。この問いに対する最も一般的な答えは、銀河とは星の集合体であるというものです。

確かにそれは間違ってはいないし、特に、可視光線で銀河を見た時はそれ以上の何物でもないのですが、宇宙初期に銀河を作る材料は暗黒物質と通常物質(バリオン)のガスしかないのです。これらが星を生み、さらに多数の星が集まった銀河を生んだ母体です。

当然のことながら、現在の銀河にも暗黒物質やバリオンガスが存在しているのですが、可視光線では見えないだけのことなのです。一つの波長の電磁波だけで物事を見ても、その本質と全貌はわからない。とはいえまずは、我々の目に見える星の集団としての銀河の特徴をしることは大切なことでしょう。

よく知られているように、我々の銀河系は渦巻き銀河と呼ばれるタイプで、中心部にはバルジと呼ばれる球状の星の集まりがあり、その周りにディスクあるいは円盤部と呼ばれる円盤状の星たちの集合が回転しています。

円盤の中で星は渦状腕と呼ばれる美しい渦巻き模様を作ります。バルジ領域では最近の星形成活動がなく、年齢が数十億年以上といった古い星々が多い。一方ディスクには豊富な星間ガスも存在し、現在でも活発に星間ガスから星が生まれ続けています。

我々の銀河系が属する渦巻き銀河は銀河のタイプとして代表的なものでありますが、他にも様々なタイプや大きさの銀河が存在します。楕円銀河は、渦巻き銀河からディスクを取り除いて楕円体のバルジだけになったような銀河です。このタイプには非常に巨大なものもあり、我々の銀河系の10倍以上の質量を持つものもあります。

楕円銀河にも渦巻き銀河にも属さず、形が崩れた不規則銀河も存在します。また、我々の銀河系より100倍も小さいような矮小銀河も知られています。南半球に行くと夜空に雲のように見える大小二つのマゼラン雲は、銀河系がその周囲に従えている矮小銀河の一つです。

ぱっと目に見える星の集団としての銀河の性質はだいたいこんなところですが、その星々の細かな運動を解析すると、目に見えないより巨大な存在が明らかとなります。星の運動を決めているのは重力であり、重力を決めるのは銀河内に存在する物質の総質量です。

したがって星の運動を解析することで、銀河の中にどれだけの物質がどのように分布しているかがわかります。そのような研究から、どうも星として光っている質量よりはるかに大量の「光らない物質」があることがわかってきました。

このことに最初に気づいたのは1934年、フリッツ・ツビッキーという米国の天文学者でした。ただしそれは銀河の中の星の運動ではなく、銀河が集まった銀河団の中の銀河の運動であったのですが、理屈は同じです。彼はそれを「暗黒物質」と名付けました。

その後、銀河の中の星やガスの運動、特に銀河円盤の回転速度を調べると、銀河の中心から離れるにつれて光っている星の数は減っていくのに、重力を発揮する物質はそれほど減らず、銀河の端の方では星よりもざっと100倍もの質量を持つ「光らない物質」があることがわかってきたのです。これが、「暗黒物質ハロー」を人類が認識した瞬間でした。

 





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核施設や核物質について
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/07(木) 08:26
No. 7938
 
 
核施設や核物質に対する謀略的なテロ行為や、内部破壊活動(サボタージュ)は、実災害以上に社会的パニックを引き起こす可能性があるので、特別の防護措置が必要であり、被害が拡大しないような炉設計上の本質的工夫も求められています。

また、時代と共に、そうした事件をおこす心理的誘惑が強まりつつあるとも考えられるので、その可能性を今まで以上に公開して、起きうる事態への適切な認識・対応能力を高めるべきだと思います。さらに重要なのは、そのような行為を誘引する対象物をできるだけ排除もしくは低減させることです。その最大のものは「プルトニウムの存在」なのです。

これには核爆発問題の他に次の問題があります。万一体内に摂取されると、プルトニウムはアルファ放射線元素として高い発がん性物質を示します。プルトニウムは空中の微細浮遊物として吸入摂取された場合には、その一部が、肺や血液を介して移行した肝臓や骨に長時間溜まります。

その結果、組織細胞がアルファ線で照射され、通常十数年以上経過後に、ガンが晩発効果として発生するのです。同じアルファ放射体であるウラン235やウラン238よりもプルトニウムが危険とされるのは、その比放射能すなわち単位質量当たりの放射能の強さが極めて高いからです。

プルトニウム239の比放射能は、ウラン238の約19万倍で、ウラン235の約3万倍なのです。こうした発がん性以外に、猛毒の化学物質として取り沙汰されたこともあります。

このことから、テロリストが脅迫のためにプルトニウムの散布を試みても、その効果はほとんどないと主張する人もいますが、しかし、たとえその毒性が吸入による晩発の発がん性に限られても、テロリストは不安を拡大させるのが目的なので、散布の方法や量などを明らかにしないでしょう。

プルトニウムは、ガンマ放射線が弱くて検地が困難な上に運搬も容易であるから、人を恐怖に陥れる効果は極めて高いと見るべきでしょう。昨今、中国海軍の原子力潜水艦による領海侵入により日本領海が脅かされています。我が国の軍事力と日本政府の弱腰を見切り、バカにしているように思えます。

毅然とした態度で謝罪要求しなければ沖縄上陸の危険性を意味するのです。沖縄に駐留する米軍がいなければ、中国は、もっと過激な軍事行動を、行っていたに違いありませんが、だからといって、米軍基地を沖縄県民に押し付け続けて日本政府が沖縄を防衛しないのかと思うのです。

さらに北朝鮮は、日本全土を射程に収めるノドンミサイル約200発を日本に向けて配備しています。アメリカが軍事行動にとれば、米軍基地を抱える日本が北朝鮮の直接の攻撃対象になることは間違えないでしょう。

そうなれば、原子力発電所や重要施設を狙ったテロリストの攻撃もありえます。逆に、ネオコンのアメリカが、北朝鮮を攻撃してしまえば、いずれの場合も日本にとっては最悪のシナリオなのです。

こうした事態を避け、北朝鮮問題を平和的に解決するためには、日米同盟関係を強化しておかねばならないと考えたのは外務省です。外務省にとって、アメリカが行う戦争は支持する以外の選択肢はなかったのです。現在の日米同盟と言うのは日本国民を守るために各国の無辜の民を犠牲にするほど不安定ということなのです。

 





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胃がんの最大の危険因子
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/07(木) 08:25
No. 7937
 
 
癌とは、何らかの遺伝子の変化によって細胞が無秩序に増殖する病気のことです。周囲の臓器を破壊するなどして大きくなり、時に命を脅かします。多くのガンは、さまざまな要因が重なってできていて、原因は単一ではない。とはいえ、それぞれのがんについて罹患リスクを上げる危険因子は多く知られています。

例えば、肺がんは喫煙者に多いがんです。喫煙者の肺がんは非喫煙者より4.8倍も多く、喫煙は肺がんの最大の危険因子です。ちなみに、喉頭がんは5.5倍、食道がんは3.4倍、喫煙者に多いです。では、胃がんはどうだろうか?

胃がんの危険因子としては、食塩や塩蔵品が知られています。塩蔵品とは、漬物のような塩漬けの食べもののことです。また、喫煙が胃がんリスクを高めることも知られています。だが、近年、もっと大きく、かつ確実な危険因子の存在が明らかになりました。

ヘリコバクター・ピロリ (以下、ピロリ菌)という細菌です。胃にピロリ菌が感染すると、胃の粘膜に慢性的な炎症を引き起こします。長い年月を経て萎縮性胃炎と呼ばれる胃粘膜の萎縮に発展し、胃がんが発生しやすい状態になると考えられています。

ピロリ菌に感染していても必ず胃がんになるわけではなく、ピロリ菌感染は一つの危険因子である。とはいえ、感染者の胃がんリスクは非感染者の15〜20倍以上であり、ピロリ菌感染のない胃がんは1パーセント以下とされています。

では、ピロリ菌はどのように人に感染するのだろうか?実はほとんどが家庭内感染です。乳幼児期に、親から口を介した感染が多いのです。一方、大人になってからは、キスなどによる感染や食事による感染はないとされています。

胃にピロリ菌がいるかどうかは、さまざまな検査で調べることができます。よく行われるのは、尿素呼気試験という検査です。尿素を含む検査薬を飲んだあと、口から吐く息を調べるものです。ピロリ菌は、尿素を分解するという特徴を持っています。

尿素が分解されてできるのが、二酸化炭素とアンモニアです。よって、胃の中にピロリ菌がいれば、検査薬中の尿素が分解され、発生した二酸化炭素が呼気に含まれます。逆にいえば、この二酸化炭素を検出できれば、ピロリ菌の存在を証明できるのです。

ところが、ピロリ菌感染の有無にかかわらず、そもそも誰の呼気にも二酸化炭素は含まれています。どのようにして、「ピロリ菌が発生させた二酸化炭素」を識別すればいいのだろうか?実は、検査薬の尿素中の炭素原子Cを、同位元素であるに置き換えておき、1CO2を検出するのです。

自然界には、質量の異なる炭素原子Cが複数種類あり、約99%があります。したがって、検査薬を内服した後、呼気に含まれる二酸化炭素にCO2が多ければ、ピロリ菌の存在を証明できるのです。もちろんは人体に害はありません。

ピロリ菌は、胃がん以外にも胃のポリープやリンパ腫、胃・十二指腸潰瘍など、さまざまな病気と関連しています。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因は何かと問うと、多くの人が「ストレス」や「暴飲暴食」と答えますが、実は95パーセント以上が「ピロリ菌か痛み止め」です。ピロリ菌が発見されたのは、1982年のことです。

それまで、胃の中に細菌は生息できないと思われていました。pH1という極めて強い酸性の環境だからです。だが、オーストラリアの医師、ロビン・ウォレンは、胃に未知の細菌が存在することに気づき、培養を試みました。この細菌が生きていることを証明するには、培養して増やす必要があるからです。

この研究には、同じくオーストラリアの医師であるバリー・マーシャルも加わりました。培養は、胃の表面をこすりとって得た検体を培地の上に撒き、細菌が増えるかどうかを確認することで行う。培地とは、細菌が生きるのに必要な栄養を豊富に含む素材のことです。

ところが、予想に反して実験は難航しました。何度試みても、細菌は培地の上で全く増えなかったのです。彼らを成功に導いたのは、一つの偶然でした。復活祭の休暇を取ったマーシャルが、うっかり5日間も培地を放置してしまったのです。

意外なことに、この長期間の培養が決め手になったのです。増殖スピードの遅いピロリ菌は、彼の休暇の合間を利用し、培地の上に見事な塊をつくったのです。顕微鏡で観察すると、そこにはこれまで報告されたことのない、らせん状の細菌が存在していました。

ウォレンとマーシャルは、らせん状 (helical) の細菌(bacteria) であることと、幽門 (pylorus)に存在したことにちなみ、この細菌をヘリコバクター・ピロリ(helicobacterpylori) と名づけたのです。

とはいえ、胃にピロリ菌がいるというだけでは、病気の原因になるとは言い切れません。ピロリ菌が本当に胃の病気を引き起こすのか。それを証明するためにマーシャルが行ったのは、自らの体を使った人体実験でした。

1984年、マーシャルは、ピロリ菌が胃炎と関連することを証明するため、自らピロリ菌を飲み込んだのです。その結果、ひどい胃炎と胃潰瘍を引き起こしたため、これを論文として報告したのです。細菌の存在に懐疑的だった周囲の人たちを納得させるのに十分な結果でした。

のちにピロリ菌は、胃がんを含めさまざまな病気とかかわっていることが知られ、公衆衛生に与える影響が非常に大きいことがわかってきたのです。ウォレンとマーシャルは、ピロリ菌を殺す除菌療法の研究も行いました。

現在は、2種類の抗生物質と一種類の胃薬を1日2回、1週間内服するという除菌療法が行われている(3剤が1パックになった製品がある)。マーシャル自身も併用療法を受け、ピロリ菌の除菌に成功したといわれています。2005年、マーシャルとウォレンは、これらの功績によってノーベル医学生理学賞を受賞しました。

ところで、なぜピロリ菌は強酸性の環境でも生きられるのだろうか? 実はそのヒントは、これまでの説明の中にあります。ピロリ菌は、アルカリ性であるアンモニアを産生するため、自らの周囲の強酸を中和できるのです。敵もさるもの。厳しい環境で生き延びるため、独自の進化を遂げていたのです。

 





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日本VS米国・自存自衛の戦争
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/07(木) 08:23
No. 7936
 
 
昭和16年、日本政府が野村吉三郎海軍大将を米国大使としてワシントンに派遣しました。野村吉三郎は第一次世界大戦のとき、米国に海軍武官として着任していた時に、ルーズベルトが海軍次官をしていたので、親交があったのです。ですから、日本では野村吉三郎をワシントンに送って、外交で米国の気持ちを何とか和らげようとしたのです。

日本は全くお人好しなことに、陰では米国と英国の間で打ち合わせが進行していたことに気がつかないのです。さらに、米国はスペシャル情報というのを持っていました。これは日本の外交機関の交信する暗号電報をすべて解読したものです。

米国の暗号解読機関が日本の外交機関の暗号通信を解読して、重要な点をレポート形式にまとめて、ルーズベルトを初め米国の一部だけに知らせていたので米国からすれば、日本が何を考えてどうするつもりなのか、全て筒抜けだったわけです。

日本は近衛内閣も陸軍も海軍も、本音を言えば、米国のような大国と戦争はしたくない。だから米国と妥協するために真剣に外交交渉をやりました。これは否定できない事実だと思います。但し、北部仏印や中国から軍隊を引き上げ、蒋介石の国民党政府を承認するという、米国の要求は受けられない。それは事実上の敗北宣言だからです。

軍部の威信が大きく低下する。これまで中国で戦い、戦死した遺族に顔向けできない。国粋団体や新聞や国民が収まらない。過激な青年将校がクーデターに走るかもしれない。軍部はこれまで勇ましいことを言い続けてきましたから、後に引けなくなっていたのです。

ここで唯ひとり指導力を発揮できる立場にあったのは昭和天皇だけでしょう。昭和天皇が終戦時の御聖断のように、米国との戦争はどうやっても勝ち目がないのだから、米国に譲歩しなさいと英断を下し、国内で混乱が起これば、威厳令で乗り切ってしまう、というような方法です。しかし、天皇は内閣に決定をゆだねている。

内閣も天皇を悩ませてはいけないので、天皇に決定権をゆだねるのは止そうと考えています。そして内閣では譲歩したくても、東条陸将が譲歩はだめだと頑張っている。天皇の次に決定を下せるのは東条陸将ですが、東条は強行突破を唱えています。

ここでルーズベルトが譲歩してくれればいいのですが、「ワルに譲歩することは、ワルの共犯者だ」というのがアメリカの正義ですから、譲歩してくれません。それどころか、日本に対して強気で迫る事が、日本の侵略行動を止める事だと自国を正当化しているのです。

ワシントンで延々と交渉が行われている間にも、米国は戦争に備えて軍備の拡張計画を作り、陸軍を補充し、大西洋では英国人への支援の度合いを強めていました。中国にも軍事顧問団を送って事実日本軍を攻撃しています。

日本の陸海軍は、「1年後には、米国の戦争体制が立ち上がり、日本は歯が立たなくなるだろう」と焦ります。そこで今、米国との戦争に踏み切るならば、石油があり、米国の準備が整わない、できるだけ早いほうが有利であるということから、11月をメドに戦争の準備に入るのです。

昭和16年7月28日、日本軍は対英米戦を睨んで南部仏印に軍事進駐します。米国との和解の交渉を続けながら、その一方で軍事進駐をするのですから、関係改善どころではありません。米国は日本への石油の全面輸出禁止で応えます。この南部仏印進駐はじつに愚かしい行いでした。

英米との戦争になることを見越して、戦略上の要所を抑えておこうという判断から行われたもので、戦争に備えて先に有利な地域を取っておこうというのですから、米国の態度は硬化するばかりです。そのおかげで日本は石油を絶たれ、戦争に打って出るほかはなくなってしまった。選択の道がなくなってしまったのです。

結果、日本は自存自衛のため戦争に負けましたが白人によるアジアの長年に渡る植民地支配にビリオドをうち、天皇も日本国もが言い続けてきた人種差別問題にもメスを入れる事が出来たのです。結果、日本国が行った好意は新しい平等な時代への幕を開いたのです。日本の子供達は萎縮して謝罪するだけでなく誇りを持つべきだと思うのです。

 





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呼吸の不思議
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/05(火) 15:22
No. 7935
 
 
心拍動は自力で止められないのですが、呼吸は自力で止められます。もちろん、いつもより深く、意識的に深呼吸することもできるし、時には大きく息を吐き出して「ため息」をつくこともあります。呼吸というのは、心拍動よりはるかに「自由が効く」 活動なのです。だが、我々はいつも自分の意図で呼吸をコントロールしているわけではありません。

「今日は1分に18回呼吸しよう」などと思って呼吸する人はいないでしょう。ほとんどの場合、呼吸は無意識に行われているのです。人差はありますが、呼吸の回数は1分間におよそ12〜20回、1日に約2・5万回、1年で約1000万回、一生で約8億回にもなります。また、自由に呼吸を止められても、永遠に止めていられるわけではありません。

せいぜい一分もすれば苦しくなり、再び呼吸せずにはいられなくなります。激しく運動すれば、意識せずとも自然に呼吸は速くなります。つまり呼吸とは、ほとんど「自動」で、しかしある程度は「手動」でコントロールできる、不思議な活動なのです。一体、どのようにしてこのしくみが維持されているのだろうか?

まず、呼吸を自動的にコントロールする中枢は、脳幹というところにあります。この呼吸中枢が血液中の酸素や二酸化炭素の量(分圧)、pH (酸性・アルカリ性の程度を一定に保つため、呼吸のリズムを規定してくれます。呼吸を止めても。

また、心臓から出てすぐの大動脈弓と呼ばれる部位と、首の太い動脈である頸動脈には、血液の酸素・二酸化炭素分圧・pHの変化を検知する器官があります。これらはいわば前線にいる偵察隊です。それぞれ「大動脈小体」「頸動脈小体」と呼ばれています。この偵察隊が、司令官である脳幹に戦況を伝えるのです。

このしくみを解明したベルギーの生理学者コルネイユ・ハイマンスは、1938年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。一方、我々が「考える」ときに使うのは大脳皮質です。好きなように息こらえをしたり、深呼吸したりできるのは、大脳皮質も呼吸運動を制御できるからです。これを随意的呼吸調節という。

そして、呼吸を止めてもいつか耐えられなくなるのは、呼吸中枢の指令が大脳皮質の指令より優先されるようにできているからです。呼吸中枢は生命に直接かかわる機能を担うのです。これを大脳皮質に任せるような「危なっかしい」しくみにはなっていないのです。では、実際どのようにして肺で空気の出し入れを行っているのだろうか?

肺そのものに膨らむ力があると思われがちですが、実はそうではないのです。肺は単なる風船のようなもので、それ自体が変形する力を持っているわけではないのです。ペットボトルを中ほどで切り、底に膜を張った模型を想像してみよう。上部の口は開いていて、二つの風船と空気の出入りが可能な状態です。

この模型での風船が肺で、風船につながる二股の管が気管、底の膜が横隔膜、ペットボトル内は胸腔と呼ばれる空間に相当する。底の膜を下に引っ張ると、ペットボトルの中の気圧が下がります。すると、それに釣り合うように外から風船に空気が入ってきます。

風船の中の気圧がペットボトルの内部の気圧と等しくなるまで風船は膨らむ。これが空気を吸うときの動きです。逆に、底の膜を引っ張る手を緩めると、ペットボトルの中の気圧がもとに戻り、風船の中の空気が自然と外に出ていく。これが空気を吐くときの動きに相当する。

つまり、肺自体が「自力で」大きさを変えるのではなく、胸腔内の気圧に合わせて肺が自然に膨らんだりしぼんだりしているのです。激しい運動時は、肩の筋肉も胸郭を広げるのに使われます。全速力で走り込んだ運動選手が、肩を上下させる様子を想像するとわかりやすいでしょう。

この呼吸運動に関する情報は、知覚神経を通して呼吸中枢に伝わり、呼吸リズムの調節に利用されます。「今はどのくらい吸った状態なのか、あるいは吐いた状態なのか」をリアルタイムに認識し、適切に指令を出す必要があるからです。

なお、横隔膜は薄い「膜」として描かれ、名前にも「膜」が入っているのですが、実際には分厚い筋肉です。 焼肉でいえば、横隔膜は「ハラミ」です。ロースやカルビと同じように、いかにも見た目が「筋肉らしい」ことを思えばイメージしやすいでしょう。

前述した通り、臓器をイメージするときは、焼肉のメニューを想像すると極めてわかりやすいです。人間もまた、自然界に多く存在する脊椎動物の一種にすぎず、臓器の姿形は他の動物とよく似ているからです。

外科医は、手術を受けた人やその家族に、切除した臓器を見せます。特に、切り開いた小腸や大腸を見た人は、まさにその姿が「ホルモン」そっくりであることに、妙に納得するものです。人間の臓器を見るのが初めてでも、目の前の実物は全くもって既視感のある姿をしているからです。

 





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平和運動とは
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/08/05(火) 15:15
No. 7934
 
 
地球の恵みを戦争によって奪い合ってきた文明のあり方に終止符を打たなければならない時が来ました。文明の悪を浄化し地球の恵みを人類の福祉と地球の再生に向け、地球は一つという、宇宙に開かれた惑星に目覚めなければならないでしょう。

文明の故郷を持つイランとイスラエルがぶつかるほど愚かなことはない。対話する勇気があれば、理解の門を開くことができます。中東問題の争いのひとつあるユダヤ教・キリスト教・イスラム教は同じアブラハムを祖にもつ。

奇しくもカナンを求めてきたアブラハムの出生はイラクにあるウルの地です。きっとそこに和合のヒントがあるのでしょう。戦争でしか物事の解決が出来ない人々に新たな方法を知らせなければなりません。

平和の理知と対話によって解決していく方法を知らせていかなければなりません。戦争が悪と知りつつも人類には刺激を求めてしまう本能があります。世間にはバイオレンスの戦争映画やゲームが溢れています。

刺激に麻痺した心を解放する感動が平和運動になければ、人々はそこに魅力を見出せなくなってしまいます。極端に言えば、死んだ平和運動より、生きた戦争の方が人類にとって本能を刺激するのかもしれません。

それならば、戦争の刺激を超える感動のある平和運動を創れば良いのではないでしょうか。イランは、アメリカと平和のために深く対話をし、武装解除を国連の名のもとに行う。同時に人類の未来のために世界各国に対しても武装解除を呼びかける。

国連が、アメリカやあらゆる国家から独立した真の平等な正義を行使できる機関となるように、国連運営費の支援としてイラクの石油利権の一部を提供する。自らを絶対という意志を持つユダヤ教・キリスト教・イスラム教をはじめ、世界のあらゆる宗教に対して、争いをやめ、絶対同士の共生を呼びかけるのです。

 






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