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コタンBBS

違星北斗研究会
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 「値段史年表」より  [返信] [引用]
 北斗が東京にいた頃の物の値段を調べてみました。
 (北斗がいたのは大正14〜15年)。

 北斗が務めていた東京府市場協会の月給が40余円。
 これがどれくらいなのか。

 ・銀行員初任給 50〜70円(大正15)
 ・巡査初任給 45円(大正9/昭和10)
 ・小学校教員初任給 40〜50円(大正9)、45〜55(昭和6)
 ・公務員初任給(高等官)75円(大正15)

 ……ということで、北斗の貰っていた40円は、確かに悪くない金額ですね。

 では、衣食住の「住」はどれくらいかかったのでしょうか。

 ・下宿 文京区本郷、3食付1室 20〜25円(大正15)
 ・家賃 板橋区仲宿(一戸建) 10円(大正13)
 
 北斗が、家賃や下宿代を払っていたかどうかは不明ですが、勤務地である新宿は当時は郊外だったので、これより安いでしょうね。

  

 

 
管理人  ++.. 2010/07/03(土) 02:06 [500]

 
「食」にいきましょう。

 支那蕎麦の立食をした東京の 去年の今頃楽しかったね


 ・北斗が食べた「支那そば」は10銭(昭和5年)。

砂糖湯を呑んで不図思ふ東京の 美好野のあの汁粉と栗餅
甘党の私は今はたまに食ふ お菓子につけて思ふ東京


 ・しるこは 12銭(大正10)〜15銭(昭和5)
 栗餅はないので、その他のお菓子を。
 ・まんじゅう 2銭(大正12)
 ・大福1個 2銭(大正11/昭和9)
 ・たいやき 1銭5厘(大正14)
 ・もなか 1銭(大正8/昭和5)
 ・キャラメル 20粒 10銭(大正9-昭和14)
 
  北斗が食べたかも知れないもの。

 ・そば(もり・かけ) 8〜10銭(大正9)〜10銭(昭和9)
 ・とんかつ 20銭(大正14/昭和4)
 ・カレーライス 10-12銭(昭和2)
 ・コロッケ 2銭(昭和5)
 ・あんぱん 2銭5厘(大正12)

 北海道に戻ってからは、よく自炊をしていた北斗ですが、東京ではどうだったでしょうか。

 ・白米10キロ 3円20銭(大正15)
 ・味噌1キロ 24銭(大正13)
 ・豆腐 5銭(大正11年/昭和5年)
 ・食パン 16銭(大正13)〜17銭(昭和2)

 飲み物。

 ・カルピス1瓶 1円80銭(大正13)
 ・ラムネ 8銭(大正13) 
 ・サイダー 23銭(大正13)
 ・コーヒー 10銭(大正10-12/昭和1-5)

 北斗は飲まなかったアルコール。
 ・ビールジョッキ一杯 23銭(T15)


 




管理人  ++.. 2010/07/03(土) 02:37 [501] [引用]

 
北斗の上京に関連する値段。

 ・上野・青森間 7円23銭(大正9)、7円26銭(昭和5)

 北斗は北海道から阿佐ヶ谷までお弁当も買わずに、牛乳1杯飲んだきりでやってきました。(約2日間)

 ・牛乳180cc 8銭(昭和1)

 北斗が買えなかった駅弁。

 ・幕の内弁当 20銭(大正8)、30銭(昭和5)
 ・駅売りのお茶 7銭(大正9)、5銭(昭和5)

管理人  ++.. 2010/07/03(土) 02:47 [502] [引用]

 

 東京では映画も見たでしょう。

 ・映画入場料 30銭(大正10)、40銭(昭和5)
 
 文具
 ・鉛筆 1本 5厘(大正10)、1銭(昭和5)
 ・万年筆 3円50銭〜5円(大正15)
 ・インキ 30銭(大正15)

 郵便
 ・手紙 3銭
 ・はがき 1銭5厘

 本 
 ・岩波文庫 20銭(昭和2)
 ・広辞林 4円80銭(大正14)
 ・英和辞典 2円50銭(大正15)
 ・雑誌 週刊朝日 12銭(大正13)
 

管理人  ++.. 2010/07/03(土) 02:59 [503] [引用]





 スタンプ!  [返信] [引用]
違星北斗のスタンプ!

欲しい!

http://blogs.yahoo.co.jp/bojan_international/43435027.html

 
管理人  ++.. 2010/06/12(土) 01:05 [499]





 考現学入門  [返信] [引用]
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 古書店で今和次郎の「考現学入門」を買って読んでいたら、「郊外風俗雑景」という記事があり、大正14年11月の阿佐ヶ谷駅周辺の調査結果がありました。
 ちょうど、北斗がこのあたりをうろうろしていた頃の調査ですね。

 その中に、阿佐ヶ谷駅前の商店街の地図があります。
 
 以前、西川光次郎の「自働道話社」の場所について、
 
 「自働道話」に乗っていた自働道話社(西川光次郎宅)へのアクセス方法には「阿佐ヶ谷の駅を出て、右へ3町、湯屋の前を右に曲がり、二町ばかりいきし所」とあるのですが、そうなると、駅から人は東向きに出て、南に約300m、西に約200m行くことになりますね。
 むしろ、成宗に近い。


 と書きましたが、やはり思った通りでした。
 東向きに出て、右(南)に歩き、湯屋の前を右(西)へ。

 この商店街は、北斗が西川のところに向かう時、何度も通り、時には買い物や食事もしたであろう商店街なんでしょう。

 偶然というか、なんというか。
 今和次郎という人が北斗と同じ時代に東京にいて、たまたま北斗がうろうろしていた時代の東京の郊外の「現代」を克明に遺してくれていることに、本当に、感謝します。

 和次郎が考現学を始めた頃と、北斗が東京に来たのが同じ頃で、調べているのも北斗のいたあたりだということに、運命的なものを感じます。

 もっといえば、日本民俗学の揺籃期に北斗は立ち会っているわけですね。柳田国男の元に、金田一やら今和次郎やら中山太郎やらがいて、そのほとんどは、やがて自分の考えを持って袂を分かってしまうわけですが、北斗はその分かれる前の学者たちの会合にひょっこり顔を出しているわけです。たった1年半しか東京にいなかった北斗だのに。

 北斗は、日本民俗学の黎明期を見た証人でもあったわけです。

 
管理人  ++.. 2010/05/07(金) 01:32 [496]

 
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これは昭和6年の阿佐ヶ谷駅。

(すぎなみ学倶楽部 http://www.suginamigaku.org

管理人  ++.. 2010/05/07(金) 01:42 [497] [引用]

 
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ついでに、北斗のいた頃の新宿。
管理人  ++.. 2010/05/07(金) 01:53 [498] [引用]








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