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フォーラムの皆様、初めまして。
今年の春先、こちらでトピックに返信したことがあるのですが、改めて自己紹介させて下さい。
去年10月下旬、愛猫のChocoが慢性腎不全および糖尿病と宣告されました。 糖尿病は過去に患っており、少しの期間インシュリンを注射していましたが、それも徐々に必要なくなり、その後は完治したと言われていました。
食餌には糖尿病になる以前から気をつけていたつもりで、ダイエットもさせていたのですが、体重は5.6kg前後で停滞していました。
私は米国在住で、年に2,3回日本に一時帰国しており、その間いつもペットホテルに預けているのですが、今回はホテル滞在でのストレスと運動不足で、糖尿病が再発してしまったようです。 ホテルから自宅に戻ってすぐに具合が悪そうなのに気付き、獣医院で診察→急遽入院となりました。
当時の毎日の血液検査では、血糖値が690mg/dL前後、BUNが>130(測定不能)、Creaが7.5前後という数値。 こんな状態で、病院からは当然、「覚悟してください」と宣告されていました。
結局その時は、とりあえず一週間後に退院することができましたが、危険な状態は依然続いていました。
自宅では4時間毎に血糖値を測定、必要に応じてインシュリンの量を調整していたのですが血糖値が安定せず、2月までの間に、ケトアシドーシスでさらに2度入院しています。
糖尿病と腎臓病の併発で難しいと感じたのは、病状を改善させるための治療方針が互いに反することです。 糖尿病の観点からは当然減量を勧められますが、腎臓病では食欲不振で次第に痩せ細り、重ねて貧血になる恐れもあるので、食餌意欲を高め体重維持することを勧められます。 フードも、糖尿病では高タンパク質、低炭水化物ですが、腎臓病フードはその逆でしかも高カロリーです。
どちらを重視したフードを与えるべきなのか、いろいろ与えてみながら獣医師と相談しましたが、食欲も落ち、強制給餌するようになってからは、とにかく食べてくれるものなら何でも、という状態に至りました。 経験者の方なら分かってもらえると思いますが、ほとんど泣きながら強制給餌しました。飼い主も辛いし、猫も可哀想ですよね。
毎日、血糖値測定、強制給餌、皮下点滴、嘔吐物処理を続けながら、月日が流れました。 起きている時間帯には、2時間毎にボトルで新鮮な水素水を与えたりもしていました。
そして3度目に入院した2月、思い切って同じ病院内の別の獣医師に診てもらいました。
それまでの獣医師は大変若くて親切な方でしたが、この状態では改善は見込めない、数値は悪くなるだけなのは予測されているので、今できることだけをやって、もっと悪くなったらお別れを言って楽にさせてあげましょう、というスタンスでした。 でも私は、病気にひれ伏して、現状維持だけすることを受け入れられなかったのです。
新しい獣医師の方針は、とりあえず糖尿病の方を落ち着かせましょうとのことでした。病状の維持ではなく、改善に力を置いてくれるのを感じました。
ちなみに、当時の腎臓数値は、BUN90/Crea4、PCVが26%で、25%を下回ったらエリスロポエチン処方予定でした。 貧血に関しては、造血ホルモンは極力避けたかったので、できるだけ数値を改善させるために、日々の栄養補給に気を配り、混ざり物のないスピルリナの錠剤を購入して、嘔吐の症状がない時にごく少量与えてみました。 ペットチニックとか、いろいろ購入してはいたのですが、当時は嘔吐が酷く、こちらは与えられませんでした。
食餌は、ドライの糖尿病食(Purina Presription DM)、缶フードはTiki Catの、腎臓病食でも糖尿病食でもない、ごく普通のものです。 これらが、唯一食べてくれるフードでした。ドライはあくまでも補助的で、主に缶フードを与え、食後の血糖値の変動をみました。 薬は、食欲増進剤と胃薬を常備、常用していたのはリン吸着剤のみ。血糖値測定→インシュリン注射と皮下輸液100mlは毎日の日課でした。
結果、上記の食餌コンビネーションだと血糖値が安定することが判り、ほぼ一ヶ月後にはインシュリンが必要なくなりました。検査の結果、糖尿病は治癒とのことでした。 腎臓の数値は前回と大差なかったですが、貧血が大幅に改善され、また、リン吸着剤が不必要になりました。
そして3ヶ月毎の検診で、先日新たに検査を受けてきたのですが、BUNが20と正常値範囲になり、Creaが2.7にまで下がっていました。(体重は、さらに太って6kg超え………。)
約10ヶ月猫と一緒に闘病していますが、ここには書ききれないほど、いろんな事が起こりました。私自身の体力も精神力も限界になった時もあります。 でもこの検査結果を見た時は、初めて「報われた・・・」と感じた一瞬でした。
もちろん、まだ闘病生活は終わっていません。 でも以前よりは断然楽になり、現在は前記のフード+水素水給水(気休め程度)を与え、適度に運動させながら過ごしています。 毎日100mlの輸液も喉をゴロゴロ鳴らしながら受け入れてくれています。18ゲージの太い針ですが、この体重ならではの皮の厚さ故、大丈夫なのかもしれません。
でも、いつ病状が悪化するか知れないという恐怖もあります。(ストレスで血糖値が上がる体質なようなので。)
腎不全と糖尿病の併発というのは、調べてもなかなか見つからなかったので珍しいケースなのかと思っていたら、そうでもないようです。
まとまりのない長文を書いてしまって大変恐縮なのですが、どなたか同じように悩んでいらっしゃる方の参考に少しでもなるかと思い、投稿させていただきました。
こちらの掲示板には大変役立つ情報がたくさんあり、度々読ませて頂いています。 今後も投稿することがあると思いますので、皆様どうぞよろしくお願い致します。
現在闘病中の猫ちゃんの飼い主の皆様も、どうぞご自愛ください。
..2012/09/28(金) 05:18 No.17784
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