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No.226 への▼返信フォームです。


 ◆ なんか急に話題となっているので。    ++ にわとり [URL]  

 
 
戦時中の対空砲搭載貨車が模型化されたそうなので、以前から温めていたネタを解説しとこう。

画像は昭和17年作図の「観測器搭載車」とうふもの。
国鉄の古い図面が上書きされてゆく中で、この図面(VC03093)だけが奇跡的に残されている。

..2018/04/28(土) 23:02 No.226
 
 ◆ 測距儀。    ++ にわとり [URL]  

 
 
ミリタリに関心のある人ならぱ、対空砲の観測装置だとすぐわかるであろう。
左から対空用望遠鏡、測距儀、照準装置のようだ。
ここで得られたデータは、隣接車両(客車)に搭載された射撃指揮装置に送られ、さらに高射砲に送られるわけだ。
貨車の方は95km/hの軍用混合列車に併結できるチキ1500形であるが、注目したいのはアウトリガーだ。
枕木状の移動止めを前後2ヶ所に降ろすほか、4ヶ所のターンバックルで車体とレールをガッチリ掴んで、移動止めとしている。


ただ単に貨車の移動止めなら、こんな大げさな事は不要で、この辺の設計が国鉄の流儀ではなく、軍側の設計を伺わせる。
おそらく、高射砲搭載車の設計をそのまま流用しているのであろう。

..2018/04/28(土) 23:04 No.227
 
 ◆ 照準装置?    ++ にわとり [URL]  

 
 
と、見てのように、この観測器搭載車及び連結を想定された高射砲搭載車は、自列車防衛用の編成では無く、ガッチリ地に足を据えての移動可能な高射砲台である。列車砲の高射砲版といった方が分かりやすいだろう。
当然、砲はある程度 大口径大射程である。

お召列車に併結された自衛用高射砲ではないか?とする意見もあるが、狙われた列車は何よりも逃げるのが先であるから、これとは別物である。自衛用なら発射速度の高い小口径の機関砲であろう。


で、大宮に残されている高射砲積載チキ1500形の絵だが、改造されたという時期が昭和20年と観測器搭載車の作図よりだいぶ遅れている事と、隣接車との通行が不便な点が疑問だが、まあ、同一編成の物であろう。

考えられる運用は、昼間はどこかに編成ごと隠しておき、空襲の多い夜間に定位置まで移動。編成を据え付けて迎撃待機という感じだろう。
編成には詰所と射撃式装置搭載用に1,2両程度の客車が組み込めれていたであろう。客車と言っても弾薬車代わりのワキ1かもしれないし、余剰の優等客車かもしれない。想像が膨らむね。

..2018/04/28(土) 23:05 No.228


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