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和尚のお手伝い
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[2009]Re:田舎の寺の次..
..在家の野ぎつね
僧侶ではないですが、かつて出家を志したことがあります。
菩提心などなかったです。
ただただ煩悩に苛まれて、生きづらくてかといって死ぬような勇気もなく、
出家して仏の教えを修めればなにか分かるのではないか?
ただそれだけでした。

あなた様は今の寺で生まれて育ったのですよね?
であれば、師である父上の苦労も間近で見てきたのではないですか。

寺の住職が、どんなものかあなたは知っていたでしょう。
特に田舎はプライベートなどない傾向が強いのもね。
檀家はあまりにも気軽に朝早くから夜遅くまで訪ねてきたり電話が来たり。

若輩のうちは縁談の心配もされ、お叱りを受けることも多いでしょう。
(しかも、自分達の失礼や配慮のなさを棚にあげて指摘されます)

そのあたりが流せないなら、たぶん田舎の住職はムリです。

逆に、今までよくお務めされてきたと思います。
そこはほんとうに大変だったでしょうね。

誰でも向き不向きがある。努力である程度はできても、
ここから先はどうしても分からないとか、
納得できないとか慣れないということがある。
田舎のお寺にありがちなことが、あなたには15年やっていてもどうしても
流せないでいらっしゃる。

私も、大勢と付き合うのは苦手で、400件の檀家と付き合うのはたぶんムリです。

おそらく檀家との関係もうまくいってないでしょう。
あからさまに嫌みを言われるほどに、檀家との溝ができている。

うちの本家の菩提寺がそうでしたが、社交的でカリスマ性のあった先代に比べられて
大人しい数学教師だった息子は、跡を継いでから亡くなるまで
一生涯陰口を叩かれていました。
やはり田舎の檀家400ほどの歴史ある寺でした。
少しでもしきたりを違えると、もう何年も陰口を言われるようなお土地柄です。
本家に盆と正月にいくと必ず若住職の悪口を聞かされました。
自分は信教の自由の時代にそんなに寺が嫌なら檀家をやめりゃ良いじゃねえかと
僕は思ってましたが。

若住職は、年々気難しく尊大になってゆきましたし
それでまた余計に陰口を叩かれていました。

あなたはまだお若いし、もう自分には向いてないとわかったのですから、
これ以上無理しては行けません。

元々寺の住職なんて明治までは本山が任命して赴任してきていたように、
今も住職が跡継ぎがないとか退任したら、本山が適任者を連れてきます。

自分で探さなくてもいいはずです。

うちの本家の菩提寺も若住職は早死にして、孫は継ぎたがらず、
本山から向いてそうな若い人が赴任してきました。

結局は寺だって今は中小企業の社長と変わりませんから
ある意味檀家規模に応じた経営手腕や人望が要ります。

長男だから継がせるという簡単な話ではないのに、
世襲制になってからそのあたりがおかしくなっています。



..2023/01/22(日) 07:35
田舎の寺の次の..
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