
今、大川周明がなぜかブームですが、そういえば北斗も大川周明の講演を聞いてノートにメモを残していたなと思い、読み直してみました。
大正14年11月3日「大邦日本の理想 文学士 大川周明氏」の講演を聞いた北斗は、 大川周明の意見に、いろいろと思うところがあったようで、
「日本の理想は? 食ふことから出発せなくてはならないなんて、哀れな理想ではないか。 対外政策が日本の理想か。 なぜもっと良い理想がないのか。 国家以上の大理想がないか。 食ふことの問題? 生きることの問題? 人の人たる問題を援(?)いて食ふため国の立つための問題が理想であったら全く小さな問題である」
これは、大川が「食べるため国家を立てるための理想を語ったのに対して、「人の人たる問題をないがしろにして、何が理想だ、国家以上の大理想はないのか」みたいに読んだんですが、「人の人たる問題を援いて」だとすると、「たすける」「援用する」みたいな意味になってきて、ちょっとわからない。前半で小さな理想だとディスっているので、否定的なんだというのはわかるんですが。
| |