「海紅」投句板

「海紅」投句板

自由律俳句結社「海紅」の投句板です。同人以外の方もどうぞご利用下さい。
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■ 句帳より　４
++ 田中恭平

２０２２年１２月２日（金）

妻のことを考えて自分の体も大切にする

事務所の二階姉が掃除機かける音

よく尿（イバリ）出る体で困る

氷舐めれば氷のようにこころほろほろ

全く私は悪人で病人だったと伝うべし

この己を責めるこころはマグマ

午前九時となりアイスコーヒー飲んでも眠い

書き尽くして清々とするまで

午後は仕事四件の、てのひらが痛い

猫が訴える、私は黙す

ベンチにおかあさんとこどものふたり

テキパキ体を組み立ててゆく

テキパキ体を組み立てる午前九時

陽のかげり、参りつつペン走らせる

字が下手になってさびしいわたくし

姉が下りてきて猫になにか言っている

公園の遊具が動かない

..2023/01/05(木) 14:56 No.966

■ 句帳より　３
++ 田中恭平

[返信] [引用]

２０２２年１２月２日（金）

朝の仕事終えて静かなこころとなっている

重たい雲の向こうに青空がある

どこかへ隠れてしまいたい黄葉散る

思い返せば短い妻との今朝だったな

書いては書き尽くす俳句の鬼となる

思い返せば恥ずかしいパニック起こしていた

小さな薬に命預ける私です

ぽっかりと青空がでた冬の昼

空腹に暖かい部屋でゆったりしている

寒い道足早に行く女

枯れる葉に垂れている枝

悪い話に笑えない、気を引き締める

太陽燦燦と私にこにこ

薬が効いてきたのかこころ静かになってきた

煙草を吸いたい、を頭の外に置いておく

ひとりこの自由律俳句の道を往く

陽の光り、障害は取り除かれて

..2023/01/05(木) 13:50 No.965

■ 句帳より　２
++ 田中恭平

[返信] [引用]

手帖より
２０２２年１１月３０日（水）

ゴミ箱が倒れていて直した

やっと今日が終わる眠たくなってきた

日短かに眠ることもはやく

食を愉しんで今日を終える

繊細であろう冬の星を仰ぐ

妻が寝ころび遊んでいた

２０２２年１２月１日（木）

パンを焦がしてそれでも食べて

自養しておる水の流れる音が聞こえる

鬱のケがある体横にしていた

２０２２年１２月２日（金）

つかれた足で銀杏踏み歩いた

寝不足の身の上咳しておる

事務所に着いてコーヒー頂く

腰が痛んで腰を動かしておる

重たい瞼で字を書く面白い

黄葉散るやこれを誰が掃くのだろ

..2023/01/05(木) 13:41 No.964

■ 句帳より
++ 田中恭平

[返信] [引用]

手帖より
２０２２年１１月３０日（水）

豚汁にうどんが入り今日の夕食

私もつかれてきて豚汁うどん待つ

妻よ、今夜は豚汁うどんありがとう

洗濯物畳んでくれてありがたい妻で

豚汁うどん旨いありがたい

休日が終わる安心しきって終わる

ジャスミンティーの慣れない旨さもう一杯

本日ハ充分眠リ明日へ備エル

この茸の出汁が効いている豚汁うどん

皿洗いあげてジャスミンティー飲んでいます

あたたかい居間にて自由律俳句書く

妻とお義母さんが短い電話していた

空のコップでさびしいぞ

薬の説明書裏にも句を書いている

ぐんぐんと私の時間句作する

新しいスリッパずっと履いている

冬の夜コツコツ物書く夫婦で

..2023/01/05(木) 13:32 No.963

■ ２０２３年１月５日（木）　
++ 田中恭平

[返信] [引用]

２０２３年１月５日（木）　自由律俳句

アイスコーヒー片手に句作の準備万全

なにか暗いここちして空を見つめる

暗いここちして空を見つめる

昨晩姉ちゃんよりメッセージありありがとう

けさは可燃ゴミ二袋を運んだ

妻がくれてやった口紅塗っていた

書斎も片づけなきゃ　正月なのに

あしさき寒くある暖房はつけない

水っ洟である　妻の妹さんがコロナか

何はともあれ明るい方へ考えたい

どっちらけのどっちらけのままブルースギター

みんな現実が怖いのだくすり服す

煙草吸って吐いて吸って吐いて正月の挫折

ぼうっとすれば幸せだよ溜め息を吐く

昨晩妻の怒りも僕のせいかな

..2023/01/05(木) 07:52 No.962