
夕方に近所のスーパーへ買い出しに行く。 レジに並んでいて、前のお客さんの会計が終わったようなのだけど、そのお客さんのカゴの中にはまだ商品が一つ残っているのが見えた。カゴの脇に薄いトレーがへばりついていて、そのお客さんとレジのお姉サンからは死角になっているようだ。 このような状況から発生するトラブルは時々見かけていて、レジのお姉サンが打ち忘れた商品を持って店内や駐車場を走り回ってお客さんを探したり、買ったはずのものが入ってないというクレームがあったりという場面をしばしば見て来たこともあり、まだカゴに残っているみたいよ、と教えてあげた。 苦労した経験があるのだろうな、レジのお姉サンに大変に感謝され、ありがとう助かったと大喜びしているのにつられるようにお客さんからも御礼を言われた。 まあたいしたことではないのだけど、御礼を言われて悪い気はしない。「ありがとう」と言ってくれることも「親切」のひとつのような気がして、ああ「親切」と「ありがとう」は対価なのだなと実感する小さな事件でありました。 |