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 屋久島    ..takehiro     返信
      2010/01/12(Tue) 00:22  No.318
 
 
一昨日屋久島より帰着。
4日からの遅い正月休みを満喫した。

ついてすぐ、別便で年末から屋久島に入っていた、僕のライブでよくベースを弾いているカズに電話をかけ、
明日山へ行くので装備をかき集めるよう伝える。

彼は極度の寒がりなので、氷点下の雪山へ行くなどと前もって言っておくと、ついてこないだろうと思い、
勢いで出発という策に出たという訳。

アタック、登山靴、スパッツ、ゴアのレインコート、アイゼン、テント(これは二人用)、シュラフ

ほとんどのヤツの装備を屋久島の山屋(登山愛好者)の友人とアウトドアショップからレンタルする。

本当は2泊で縦走したかったんだけど、寒気の南下で稜線は荒れ狂っている模様。
素人では踏破出来ないと思い、淀川〜黒味岳付近の1泊2日ルートに切り替えた。

丁度僕らの出発と同じくして写真師の内室ジロー氏も同ルートだというので、
一緒に上っていった。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/12(Tue) 00:31  No.319
 
 
先を行く、ジロー氏.。

花之江河の辺りからアイゼンを装着、いったん黒見岳をやり過ごして、投げ石平付近でビバーグ。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/12(Tue) 01:00  No.320
 
 
テントを2ハリ、向かい合わせで設営。
落ち着くと、ほどなくしてジロー氏がコーヒー豆をポーレックスの
セラミックミルで挽き始めた。

テント場は谷間。その数十メートル上を突風が大きな固まりとなって
森を時おり押し通っていく。
分厚い氷の下を流れる小川の音がかすかに聞こえている。

この、ものすごく広い空間であるのに、風がいったん凪ぐと寝部屋よりも静かという、
山稜付近にしかない音の風景が、昔からものすごく好きだ。

夕飯はチャーハンとラーメン。カズはアホ胃なので3人分くらい作る。(ジロー氏は隣りのテントで独立生活)
チャーハンをコッフェルで炒め、同じ容器でラーメンをゆでれば、ティッシュで軽く拭き上げるだけで
炒めた時に焦げ付いた飯粒を取り払うことが出来る。

食後、テントの外に出ると、一瞬雲がとぎれた。
霧氷のついた木々の間から、ありすぎて星座が分からないくらいの星空が広がった。

食べたら、もうやることが何も無いじゃんという幸せに包まれ、3人でたわいもない話をしながら、
8時半には寝た。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/14(Thu) 13:53  No.322
 
 
つづき

朝飯は米マカロニのポタージュ。
米のマカロニを塩無しで半茹でにし、ゆで汁を2人分の
スープ量に調整して、粉末スープを投入。
しばらくするとマカロニがスープを吸って、味に一体感が出る。

ジロー氏のコーヒーと共に、-8℃の中、優雅な朝食をとり、出発。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 00:47  No.323
 
 
まずは投石岳の稜線までまで出てみることにした。
シャクナゲの葉が凍っているように見える。でも、触れてみると、
内部はしっかりと柔軟性を保つ。
葉っぱを冷凍庫に入れると組織と水分が解離してしまうのに、
冷凍庫より寒いここで、植物は無事なんだ ・・不思議。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 00:59  No.324
 
 
投石平(稜線)へ近づくにつれ、風が増してくる。

やはり稜線は体を持っていかれそうな程の風力、

体感温度は、-15℃といった感じ。


大きな岩に、エビノシッポ(風の強い山岳高地で見られる水の結晶現象)が
放射状に結晶している。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 01:03  No.325
 
 
屋久島名物、白骨樹も凍りついている。

 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 01:11  No.326
 
 
歩いているときは濡れている手袋の表面は、突風が吹くと一瞬で
凍り付いてしまう、面白い。

この気温なら小便がたちどころに凍って、棒状になるという
いつかは試してみたかったあの伝説を試みたが、
なんねーじゃんかー。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 01:16  No.327
 
 
今回の行程を常に笑顔で暖かくサポートしてくれた靴は
メレルというメーカーの登山靴。
足が濡れることはいっさい無く、ゴアテックスを
靴に使ったその機能性の高さに改めて感心。



 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 01:30  No.328
 
 
その後、一瞬晴れ間が横切っていったので、
景色を期待して黒味岳に登ってみたが、ガス途切れず。
せっかくなんで山頂を踏もうと稜線まで出たが
突風で四つん這いになったまましばらく動けず、
タイミングを見計らって、あわてて南斜面に避難した。

厳しい。美しい。その光景にただうっとりした。


 Re:屋久島    ..takehiro    
        2010/01/16(Sat) 01:45  No.329
 
 
黒味の下り、
斜面に新雪が付いているので、体だけで滑り降りて遊んだ。

けっこう距離を滑ることが出来るので、たのしい。

カズにも強いたが、ひとのカッパだからーと、子どもに物言う目線で
参加せず。僕の方が7歳上。

花之江河に奉ってある、江戸時代に担ぎ上げたという祠に二人手を合わせる。
写真は、祠が頭を垂れているようにも見えるね。

その後だんだんと標高が下がっていくにつれ、雪がまばらになり、

久々の登山は、淀川登山口を終点にして終わった。

しかし今回の1泊2日は、登りはじめの30分で2人の登山者に出会っただけで、
その後の新雪を踏みしめながらの全行程は貸し切りであった。リッチ。

おわり。










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