Title: 【出産報告】24週での常位胎盤早期剝離で出産後の正産期での出産
|
|
数年前、不妊治療を経て念願の第一子を妊娠したものの、クリニックを卒業後、産科を初めて受診する前日に突然の腹痛と出血。 そこから数カ月、自宅安静と入院安静を続けていましたが、 出血が断続的に続き、24週に常位胎盤早期剝離を起こし、緊急帝王切開にて第一子の男の子を出産しました。
700g弱で生まれた息子、なかなか体重が増えず、その理由は開腹しなければ分からない、という状況になりました。 生まれて1カ月も経たずに、そして800g前後という両手で包めるくらいの小さな小さな体で手術を受けた息子は、腸が捻転していたことが判明、捻転していた部分を切除しつなげる処置を受けました。 その後、最初は綿棒で母乳をなめるだけだったのが、人工呼吸器を外し自力呼吸をして大きな声で泣いたり、哺乳瓶で母乳を飲めたりするにまで成長しましたが、 腸が短すぎて栄養をうまく吸収できず、肝臓の調子が悪くなり、その後、4カ月の命を終えました。
腸の捻転の理由は先生もわからないとのことではありましたが、 私自身は、強い張り止め(種類によっては胎児に影響がある)を飲み続けていたことも一因だと考えています。
あの時、私が仕事に熱中しすぎて無理をしていなければ… あの時、セミナーに外出中にお腹が痛くなった時、セミナーをキャンセルするなりしておけば… 妊娠が判明したときに、すぐに妊娠中の過ごし方などについて勉強しておけば… もっと、自分自身のことではなく、お腹の命に意識を向けていれば… 出血せずに済んだかもしれないのに…
息子とのお別れは、筆舌しがたいほどの悲しく苦しく胸が痛いもので、 妊娠初期にも普段通り(少し無理をしがち)過ごしていた自分を何度も責めましたし、 「自分も一度死んだのだな」と思うほどのものでした。
でも、妊娠中にぽこぽこお腹を蹴ってくれたいたときの幸福感や、 たとえ数カ月であっても、NICUで元気に過ごしてくれたこと、 私を含め家族を笑顔にしてくれことに、 もっと喜びと感謝の気持ちを強くもとう、と心を入れ替え、 そしてこちらのページで妊娠・出産報告をされる皆さんの経験談に勇気づけられ、 「私も必ずここで出産報告をする!」と心に誓い、再び不妊治療を開始したのでした。
そして2年後に妊娠。 前回が24週という超早産、しかも常位胎盤早期剝離での緊急帝王切開だったので、 今回も早産、早期剥離や子宮破裂、場合によっては自分の命と引き換えになるかも…と覚悟していたのですが、 慎重に過ごしたおかげか、思いのほか妊娠生活は順調で、仕事も在宅勤務を活用しながら出産の1カ月前まで続けることができました。
その後正産期にて出産しました。間もなく生後9か月になります。 おかげさまで、わんぱく娘に育っています。
元気な娘に出会えたのは、 2年前、息子が、短い間でも私の元に来てくれたからだと、 母親になることを喜びと、そして我が子を失うことの悲痛さを、自分の命をもって教えてくれたからだと、息子に出会えたことに心から感謝しています。 ちなみに納骨はせず、今もリビングで、妹や私たちのことを見守ってくれています。(そう信じています。)
3年前の悲しみに暮れていた時、こちらのサイトで、 同じような経験をされていた方のお話を読んで、涙が枯れそうになるくらいまで泣いて、 孤独感が少し和らぎ、そして次への希望・前に進む勇気をいただきました。
運営関係者の皆様、そして経験談を残してくださった皆様に、心から感謝いたします。 今度は自分が、どこかの誰かの希望として、少しでもお役に立てればと思い投稿させていただきました。
これを読んでいる方に、いつかまた笑顔が訪れますように。。。
|
|
|