Title: 絨毛癌のあとの妊娠
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流産のほうの体験記にも書かせていただいたのですが、31歳で流産→絨毛癌になりました。 それから1年ごとに検査をしていましたが、34歳で再び妊娠しました。 再発が脳内に浮かび、検査薬を使うと陽性が。生理並みの出血もあり、覚悟して病院に行きました。 念のためエコーで子宮内を見ていただいたところ、小さな丸が見えました。 先生からの「おめでとう」に素直に喜べなかったことを覚えています。
それから出血は止まることがなく、いずれ 流産するだろうとたいして注意することもなく、普段通りに仕事をしていました。 流産すると思っていたのに、その子は今では私のとなりで眠っています。 産声をあげるその瞬間まで、この子もきっと流れてしまうだろうと思っていました。 陣痛がきているときさえ、もしかしたらと考えていました。 俗に言うマタニティライフは、いつくるとも知れない心拍停止を受け止められるよう、覚悟の日々でした。 大きな声で泣いた息子は元気一杯で、それでも無事に生まれたことが信じられず、10才になった娘が泣きながら「お母さん、弟だよ」と言ったその時に、ようやく安堵しました。
癌の経過観察は終わりを告げ、10年ぶりの育児に四苦八苦しております。 繰り返した流産、胞状奇胎、そして絨毛癌。もうだめだ、もういやだと心が折れてしまった私のところに、忘れた頃にやって来てくれた子供です。嬉しさは娘と同じくひとしおではありますが、初期とはいえ失った子達のことは忘れられず、息子は息子、しかし流産してしまった子供たちもやはり私の子であることを痛感しています。 近場にある乳神神社に無事に出産を終えたことと、先にいってしまった子供たちへのお参りをする予定です。
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