Title: 中国情報
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【週刊・中国情報:2011/09/12】 ■ 中国政府、人民元の国際化を加速! 中国政府は基軸通貨ドルへの不信を強めており、人民元の国際化に向けた動きを加速させている。 貿易や投資で人民元の利用を増やし、大部分をドルで運用する外貨準備の増勢に歯止めをかけるの が狙いだという。 国際的な決済通貨として人民元の存在感が高まれば、ナイジェリアのように外貨準備通貨に採用する 国が増える可能性が高い。 中国政府は中国企業と海外企業が人民元を使って貿易決済できる地域を全国に拡大。 海外企業による中国への直接投資についても、元建ての決済を9月中に解禁する方針を明らかにし ている。 貿易と投資の両面で、人民元の利用を促す措置を立て続けに打ち出している。 ただ、貿易や投資の決済で人民元を使うよう促しても、手にした人民元を自由に運用したり、いつでも 交換したりすることができない限り利用は広がらない。 中国政府は資本取引の自由化など元相場の 急激な変動につながりかねない大胆な改革には及び腰で、その意味で外貨準備として人民元を保有 する急速な広がりは限定的になるといえる。 ■ 香港企業が、最も信頼する貨幣は? 世界第5位の会計事務所・京都天華会計士事務所が、2011年度「国際ビジネスアンケート調査報 告」を発表した。 香港企業は香港ドル・米ドル・ユーロなどの主要通貨よりも人民元に一層厚い信頼を寄せている。 最近、欧米経済が不透明な一方で、中国は一連の新政策を打ち出し、香港の人民元オフショアセンタ ーの建設や人民元の国際化プロセス推進を加速させており、人民元の人気を高めている。 同調査によると、調査対象となった香港民間企業の80%が【人民元】を「信頼する」、あるいは「極め て信頼する」と答え、米ドルを信頼するとした企業は24%に止まり、ユーロは僅か18%だったという。 ■ 中国、外国人の社会保険加入可能に! 中国人力資源・社会保障部は9/6、「中国国内において就業する外国人の社会保険加入について の暫定規定」を発表した。 今年10月15日から施行される。 同規定にいう中国国内で就業する外国人とは、法律に基づいて「外国人就業証」・「外国専門家証」・ 「外国常駐記者証」などの就業許可証と外国人在留許可証を取得し、及び「外国人永住許可証」を取 得し、中国国内で合法的に就業した非中国国籍の者をいう。 同規定に基づき、中国国内で法律に基づいて登録あるいは登記された企業等が雇用した外国人は、 労働者の基本養老保険・労働者の基本医療保健・労働災害保険・失業保険・出産保健の各種社会保 険に加入しなければならないことになる。 ■ 中国の富豪、不動産関係者が半数占めた! 胡潤研究院が発表した最新の中国富豪1千人ランキングによると、上位50人のトップクラス富豪のう ち27人が不動産関係者で、上位10人のスーパー富豪でも5人が不動産関係者だった。 また富豪1千人のうち、不動産関係者が占める割合は23.5%だったという。 ランク入りした不動産富豪の多くは裸一貫から身を起こして冨を築き上げており、中国は裸一貫から 身を起こした億万長者が世界で最も多い国となった。 同研究院の今年の百億元富豪ランキングに入った中国の富豪は127人で、昨年より30人増加した。 これに実際には百億元以上の資産がある隠れた富豪を合わせると、中国には約300人の百億元級 の富豪がいることになる。 また10億元以上の資産をもつ富豪の数は昨年の4千人から、今年は7500人に増えている。 今回のランキングに入った1千人の富豪の平均資産額は59億元で、昨年の1千人の平均資産額に 比べて20%上昇した。 また、上位1千人入りのボーダーが、昨年の15億元から今年は33%上昇して20億元となっている。
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