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 ヨイチ場所 ヲムシャ申渡書 
安政ニ乙卯年六月書上写
 ヨイチ御場所諸用書上
 ヲムシャ申渡書

一、公儀を重じ御制札の表并前に被仰渡候通御法度の趣堅相守申事。
一、御用状継送状并御役人様方御通行の節諸合之無遅滞相勤候趣神妙之候猶此上申合相勤可申事。
一、異国船又は怪敷船并難破船等見更候はば早速運上屋に相届申事。
一、火之元大切に入念取扱可申事。
一、御軽物は勿論、諸産物壱品成共船方共、交易致者有之おゐては厳重有り可申付事。
一、上下ヨイチに至迄常漁業致出情食料類貯置差支無之様可心懸事。
 附 煎海鼠鮑の儀、近来格別の上命に付候ば厳重に申聞候通出増ニ相成候様相心持右番人稼方は勿論船手追鰊取之者に至迄聊成共交易ケ敷儀不致様、乙名小使共より可申付事。
一、親子兄弟夫婦を始諸親類睦敷可致儀、勿論故而蝦夷人共仲能いたし且男女年頃ニ及候はば乙名小使共世話致縁組取結候て相届可申事。
 但 病気蝦夷人并老若のもの為養生喰物等之儀ハ日々運上屋迄申出厚取扱致候様一同へ申聞置尚病気のもの薬用等精々可申付候
一、蝦夷人他場所へ参候儀聞て不相成候若無拠筋にて罷越候節ハ早速運上屋へ願出支配人通詞之差図請可申事。
一、数多蝦夷人の内壱人若悪工等改者有之大勢寄集騒敷事有之候はば数百人之難儀に相成候間左様之儀無之様相心得申事。
一、喧嘩口論不申及言葉を工聊にてもつぐの急がましく儀堅無用若於相省は厳重に可致事。
一、乙名小使産取に到迄御盃并御産被下置候儀は重き事に候常申附を不省様ウタレ共之内悪意を好混雑間敷儀有之節は厳重に取扱猶運上屋えも注進等可致事。
一、運上屋支配人通詞番人に至迄親敷可致候其上分之儀取扱候はば早速可申候事。
右之候ヲムシャ定例之如上下ヨイチ御場所役蝦夷人産取に至迄申渡候間不洩様ウタレ共可申聞候もの成。
 右之通奉書上候                以上 
 卯六月         ヨイチ請負人
                  竹屋 長左衛門
町御役所
 
管理人  ++.. 2019/05/03(金) 02:00 [673]

 
オムシャとは和人とアイヌの交易の時に行われる儀礼であった。

もともとは「対等」の交易であったはずであるが、和人の場所請負人がアイヌを支配下におくようになり、

やがて上記のような「申渡書」によって、アイヌをがんじがらめに縛るようになった。



管理人  ++.. 2019/05/03(金) 02:56 [674]



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