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No.751 への▼返信フォームです。

 ■ 連投失礼します。B
   ++ 直治    

 

春へこつそり手紙かいてゐる
脈うつ心臓が春よ来いとばかり
石ころ踏みにじつて他愛ない話し
届かぬ手紙のつたなさ書けなくなる
なにかやり残した瞼うすくあいてる
泳げない鳥で水面はためいてる
嘴ついて波紋つくり居る
川面浅い藻がみんな透けてゐる
光りの中泳ぐ鴨よふりかへる
おそい朝の灰をこぼしてしまつた
燃え殻はかなくも夜の帳
ともかくも存在の影うすく曳いてる
わが身可愛さの湯船あたためておく
暮れてしまつて一つの灯がふらついてる
根も葉もなくて想念夜ふかし
畜生のかなしさ急ぎたまへる
いつしか注いだ水が褪せてくる
飲みさしの底へばりついてる
灯の下ひとへに影つくり
なにも知らない手の握りしめてもみる


..2017/12/07(木) 14:34 No.751



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