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No.694 への▼返信フォームです。

 ■ 無題
   ++ 直治    

 

明日から師走ですね。

葦みな刈られ夕景
影のなか一葉淋しくあるきり
音楽とまるすゞめに鳴かれている
掌あたゝかな烟草へ火をやる
夕べ吹きさらしの落ち葉たんとある
お天気の窓あいて苅田いちめん
晴れ空の窓へ一服けぶらす
空き缶なおざりの明るい陽がある
晴れ空の手袋ぬれたまゝある
塀またぎの赤い実つぶさにある
日向影さすみな忌中の人ら
夕のもどりのシケモクへ火をやる
夕日をまっすぐ帰途へつく人ら
きれいに晴れて句帖ひらく手がある
つめたい把手を引き明るい陽がある
ゆきずりの木々の落ち葉ひとひら
寄り添うひとゝてなく今日も木の葉ふる
老婆枯れ葉めく秋のゆきずり
泣いてる背が街の灯へぽつり
あたゝかく灯され泣いてる背がある
誰れも影さすぬくい陽へ出る
霜がゝる窓のつめたく拭い去る
ジャズがかゝる茶店のがらんとしている
さゞめくほどのジャズの音色の
風がつめたいめしやの匂いする
ありがたくもらう珈琲のあたゝかさ
剃ったこうべを撫であさの窓べり


..2016/11/30(水) 15:19 No.694



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