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 ■ 夜を越える
   ++ 田中恭平    

 


2023年2月12日(日) 自由律俳句

よく眠り深夜目覚めてコーヒー飲む

夢にひょっこり友が出た

眠る妻の咳がこわい

煙草吸って痛む胸のもう限界か

書斎あたためてひとりきり


ひとの詩がつまらなくある最近である

もっぱら自分をつとめることだ、夜

眠りなおした蒲団が冷たい

愚に帰れ、と直感が云う

小鳥来た昨日を恋慕する


梅に小鳥の、今日日曜日は歩きに出よう

意識不安定な夜を越える

書けば面白い、私は書く、春

こころぼそくて喉も乾いて

只言葉の世界に入る、漱石「草枕」読む



..2023/02/12(日) 02:27 No.1018



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