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No.804 への▼返信フォームです。

 ■ HOPE
   ++ 直治 [URL]    

 

小さな花瓶に朝が冷えている
うたた寝ゆっくり溶けている氷
うすいひかりに夏の感傷吹きつける
パンクした自転車で夏を通過している
みんな同じような愚かさかかえて朝露
戻ってきた故郷にうすい陽がさす
一生も一日も長すぎる窓の手の跡
なんとはなしに暮れて散りそうな若葉ある
煙草もなくて凌げぬふたりだ
遠目に見ている花のうつくしい
親不孝のそのただ中にいて夕空
かなしみの分岐にやがてちぎれてゆく青は
貧しい心のまま起きておる
錆びついた蛇口が夕陽に映える
さみしい気分がつづいている日盛り
星空あいている扉がひとつある
遠くエネオスの灯りがさみしい田舎
一つ池をはさんで団地の灯り
無人駅の木陰にたまる人々だ
ふと目をはなすとしずかすぎる部屋だ
死期を待つように朝の一服
うすい珈琲と外の日差しに出ている
吐くほど飲んで朝になりたい月夜
月も映さない部屋で顔赤くしている
さみしく明け暮れて盆まつりの提灯
かすかなる水音に吠える夏だ

..2020/08/30(日) 21:59 No.804

 ■ Re:HOPE    ++ 吉明    
 

実感の強さに勝るものは無いですね。
ネガティブな心情とは裏腹に作者の体臭や存在感が溢れています。

小さな花瓶に朝が冷えている
錆びついた蛇口が夕陽に映える

静謐な映像に無言の生命が宿ります

..2020/09/10(木) 14:22 No.805
 ■ Re:HOPE    ++ 直治    
 

吉明さま

このたびも感想うれしく拝読しました。
実感がなければ、ウソを吐いているような感覚になるので、やっぱりそこは大事だなと思っています。




..2020/09/20(日) 17:30 No.806


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