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 ■ ひこうき雲(二十句)
   ++ 直治    

 

よいお年を。

造花あたらしく夕へ光る
一服つく雨の屋根がたゝかれる
老女咳する畦の一景
日銭稼ぎのめっきり冬風
マッチ燃やす淋しさを焚べる
ヒータの明るきへ霜焼けをやる
合掌の手あたゝかく祈る
遠く街灯りの暗はしんかん
咥え烟草のレコードをかける
影も外套の襟立てゝ待ってる
喪の少年花束提げて
冬はつとめて蝿の一匹
終りの一服と濡れた道もどる
風音やまず叱るそぶりの
大木影さす今日もよく晴れる
あすは大晦日の母が働きへ出る
今日もおみおくりの草の実踏んで
ふいと晴れ空の飛行機雲どこまで
未だ何者でもなくすでに師走である
はやりうたついてゆかれぬ師走である

..2016/12/31(土) 18:37 No.707



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