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 ■ 暑中見舞い
   ++ 田中教平    

 


夢という汽車に乗ろうとふとん敷く


枯れたあじさいどこへやったか障子閉じる


痛む日焼けを冷たい夏月いやしてくれた


仕事の鬼の右腕冷水につける


テレビを消して己に戻り夏月の下へ


真夏の未だ白山のこころ溶けきらず


すずしくも呼吸つらく白壁の前に整息法


すずしい夏の夜へ出れば蒲焼のにおい


胸へすずしい空気入れ夏の夜の観音堂まで


夏の仕事の御金でなく人の為に痩せたのです

 

..2016/07/29(金) 22:20 No.648



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